AGAの治療法

AGAの治療法にはミノキシジル（商品名：ヴェラルティスローション）を代表とした外用療法や、内服療法、外科的治療法である植毛などがあります。軽症〜中等症に対しては、外用療法または内服療法、あるいは両者の併用を行い、効果があればそれを継続します。
この治療に反応しない場合や重症・進行例に対しては、植毛を検討します。

内服薬を用いた治療について

1. 治療のポイント
   • 期待できる効果は、抜け毛の進行を遅くし、現状を維持すること及び髪の毛を増やすことです。
   • 薄毛が気になりはじめたときに、対処するのが最も有効です。
   • 抜け毛が減ったかどうかが効果の目安です。
   • 効果の判定には６ヶ月飲み続ける必要があります
2. 内服薬の働き

   抜け毛の原因物質であるDHTの産生を抑える薬です。期待できる効果は抜け毛を少なくして、AGAのの進行を遅らせることです。また、一部の人では髪の毛が増える効果も見られます。

3. 内服薬の効き目

   5年間の臨床試験の結果で、90%の人に、抜け毛の進行を抑える効果あるいは改善効果が認められています。

4. 内服薬の飲み方

   1日1回の飲み薬です。食前でも食後でも効果に差はありません。成人の男性のみ服用できます。

5. 内服薬の効果判定

   治療効果は、抜け毛が減ったかどうかが効果の目安となりその判定には6ヶ月の服用が必要です。

6. 副作用

   プラセボ（薬効成分を含まない偽薬）を対象とした1年間の国内臨床試験において、副作用の発生頻度は4.0%でした。主な副作用は性機能の低下（リビドー減退や勃起機能不全等）、消化器障害（下痢、胃部不快感など）、臨床検査異常（総コレステロール増加、ALT上昇など）です。しかし、副作用の発生頻度はプラセボ投与群との間に有意差は認められず、安全性の高い薬剤を考えられます。