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市川Rio皮膚科
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みずいぼ(伝染性軟属腫)

MOLLUSCUM

伝染性軟属腫は軟属腫ウイルスの感染によってできる、中心が凹んだ小さな丘疹です。表面が水っぽくみえるので、俗に「みずいぼ」と呼ばれています。
小学校低学年位までの小さな子供によくみられ、大人にはあまりみられません。これはウイルスに対する抵抗力のためと思われます。プールのビート板などを介してうつることが多く、プールに入る前までに治療しておくなど、他人にうつさないように配慮することも大事です。
伝染性軟属腫は放置してもいずれは自然治癒しますが、数が増えたり他人にうつしてしまう可能性がありますので、早めに治療しましょう。治療はピンセットで摘んで取ってしまうのが確実ですが、痛みを伴うのが欠点です。麻酔のテープを貼ってから摘んだり、硝酸銀を塗るあまり痛くない治療法もありますので、皮膚科専門医にご相談下さい。

どういう病気なの?

乾燥皮膚のお子さんに、Poxウイルスが感染してできます。一般的に痛み・かゆみは殆どありませんが、接触により増えたり、他人に移したりするのが問題点です。

どうすればいいですか?

90%以上は自然に治りますから、きちんとしたスキンケアを行うことで「掻いて広げる」のを予防するのが有効です。一方、プールの水を介しての観戦はほとんど起きないと考えられているため、小児科と皮膚科の学会では共同で、一律にプールを禁止する必要はない、との見解を出しています。(日皮会誌:>1125(6),1203-1204,2015)

水いぼの治療

伝染性軟属腫(水いぼ)は子供に多く、いつかは自然に消えていくものなのですが、あっという間に増えてしまうこともあり、その治療に悩むことがあります。
一番確実なのはピンセットで水いぼを摘みとってしまう方法(摘除)ですが、とても痛く、もう治療には来院しなくなってしまうお子さんもいるほどです。他にもいろいろな治療法が試みられていますが、クリニックによって「痛みはあっても積極的に治療を行う」ところもあれば、「いずれは自然に消えてなくなるものなのだから患者に負担をかけない」方針のクリニックもあります。

当クリニックでの治療方針

スキンケアを行っていただくことを前提として、当院では以下の方法で対処しています

  1. つまみ取る

    昔ながらの方法です、水いぼを1個1個ピンセットで摘んで取っていきます。
    痛みに弱いお子さんの場合は、水いぼにマークを付けた後、麻酔のためのペンレステープを2時間くらい前に貼った上で、ご来院ください。ペンレステープは受診の際にお申し出いただければ、保険の範囲内で(現在は1回の診療につき2枚まで)受付からお渡しできます。

  2. 水いぼクリームを使う

    保湿剤に抗ウイルス作用のある銀イオンを配合した製品です。朝と入浴後の1日2回外用することでウイルスの消失を待ちます。つけたところが一時的に少し赤くなる場合があります。これまでの検討では、おおよそ7〜8割のお子さんに有効とされています。水いぼに対する効果には個人差があるものの、少なくとも保湿にはなると考えられてますが、現時点では保険は通っておらず、当院では15g税込み2,200円で販売しています。

  1. 水いぼの数が少ない場合

    我慢できる範囲までその場ですぐに摘除します。

  2. 摘除時の痛みを我慢できない場合

    局所麻酔のテープを処方し、次回受診の2時間前に貼付してから摘除します。

  3. どうしても痛みに耐えられない場合

    自然に消えるのを待ちますが、自宅で皮膚消毒用のイソジン液を塗って様子をみることもあります。

いずれにしましても、保護者の希望や子供の年齢、水いぼの数などを総合的に判断して、最良の治療を提供したいと思いますので、お気軽にご相談下さい。

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